「千秋楽」、「千穐楽」、「大千穐楽」…
観劇ファンの方、大相撲のファンの方など、何が違うの?正しいの?と、一度は気になったという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
- 「千秋楽」と「千穐楽」の違いは何?
- 「千穐楽」が使われるようになった背景
- 「大千穐楽」の読み方、意味は?
について、ご紹介していきます。
千秋楽と千穐楽は何が違う?どちらが正しい?
観劇ファンならば、一度は気になったことがあるかもしれません。
どちらを使うのが正しい?
何が違う?
結論から申し上げますと、
「千秋楽」と「千穐楽」、どちらを使っても問題ありません。
読み方はどちらも「せんしゅうらく」です。
演劇や舞台の最終公演を意味する言葉として、どちらも使われていますね!
転じて、「楽日(らくび)」や「楽(らく)」などと言うこともありますね!
では、漢字が2パターン存在するのには、理由があるのでしょうか?
次の段落でご紹介していきます。
「千穐楽」が使われるようになった背景は?
「千秋楽」ではなく、「千穐楽」が使われるようになった背景はどんなことがあったのでしょうか。
それは、
「劇場」に「火」はご法度ですよね。
「千秋楽」の「秋」には、漢字の「火」が含まれており、火災を連想させるため縁起が良くないとされていたんだそう。
木造の劇場が多かった時代、人々はこれに敏感だったようです。
そのため、「秋」の文字は敬遠されていたということなんですね。
ただ、現代はどうでしょうか。
鉄筋コンクリートの建物が増え、木造建築も珍しいですよね。
そして、舞台上では火の演出もできるほどに進歩しました。
当時の感覚とは変わってきていると言えますね。
そこまで気にする人がいなくなったということに加え、単純に漢字が簡単だという点で、「千秋楽」の方が多用されているのかもしれません。
「大千秋楽」と「大千穐楽」の読み方・意味は?
「大千秋楽」、「大千穐楽」という言葉もありますが、どう読むのが正解なのでしょうか?
これにはきちんと正解があります。
間違った読み方をしている方もいるようなので、ここで覚えておきましょう!
正しくは…
「だいせんしゅうらく」ではないので注意が必要です。
言葉の意味は、
例えば、人気のミュージカルでは、東京だけでなく地方公演もありますよね。
大阪公演、名古屋公演、福岡公演など…
予定されている各地域の公演を通じた、一番最終公演(最終日)となる公演を大千穐楽と呼びます。
ライブなどでは、All Last が略されて「オーラス」なんて呼ばれることもありますよね!
まとめ
千秋楽と千穐楽の違いや、大千穐楽の読み方と意味について解説しました。
- 「千秋楽」と「千穐楽」には意味に違いがなく、どちらを使っても正しい
- 「大千秋楽」と「大千穐楽」の読み方は「おおせんしゅうらく」
- 「大千秋楽」と「大千穐楽」の意味は、「各地方公演を通じた一番最後の公演=最終公演」のこと
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。